2019.06.05
新元号になってから1か月が経ちました。
本日デイケアでは「令和記念の会」と題して催しを行っています。
その様子を少しですがご紹介します。
午前中から「けんちん汁」の仕込みを行っています。 この「けんちん汁」は職員が作るのではなく、デイケア利用者さんたちが主体となってつくっています。 介護の施設では(アセスメントなく一律的に)「危険だから(リスクがあるから)包丁は使わない(使わせない)」などということも耳にしますが、利用者さんたちはそんな言葉も吹き飛ばすほど安定した包丁さばき(身体機能や知的能力を見極めたうえでの包丁使用です)
この男性の方は総和苑でリハビリ入所をして自宅に戻られました。最近は時々簡単な調理をしているそうです。 けんちん汁の仕込みをしている光景を見て「俺も手伝うかー」と言って、ネギを切っていただきました。
ごぼうのささがき(利用者さんに教えてもらいました)をしている傍らで「スジをいれるとやりやすいわよ」という声が。それを聞いたこちらの方はさっそくスジを入れていました。さすがです‼ 僕はささがきという言葉も分からず、まして「スジを入れたほうが」と言われてもスジの入れ方もわかりません(苦笑)
写真にはないのですが、「太巻き」も利用者さんたちとボランティアさんで作りました。 出来上がった「太巻き」と「けんちん汁」はみんなでいただきました。午後には一宮から「輝翔連さん」をお呼びしてソーラン節などを踊っていただきました。利用者さんたちは非日常を楽しまれ「こんな日があっても良いよね✊」とあちこちから声があがりました。
総和苑デイケアでは「自分のことを可能な限り自分でできるように」「職員が利用者さんにしてあげるではなく、利用者さんが力を発揮できるように職員が黒子になって支える」「利用者さんたちがこれからも自宅(居宅)を拠点に生活ができる」という自立型支援を目指すべき方向性としています。この企画も利用者さんに楽しんでもらうというよりも、この自立型支援をコンセプトに職員さんたちが創意工夫してくれています。今回は工藤副主任が中心に企画をして、職員さんたちが協力をしてくれました。そして午前中からご協力いただいたボランティアさん方にも心より感謝いたします。
介護課長 高橋 秀明