2018.12.29
12月18日火曜日の18時から「総和苑学術研究・事例発表会」を開催しました。
この発表会は昨年から実施しています。発表会を開催する目的は以下の通りです。
(目的)
第1条 私たちが実践を通して培ってきた介護のあり方についての考えを深め、支援技術改善の試みなどを整理し、一般化することで、専門職としての「知識・技術・意識(思考)」を充実させ、さらにその内容を職員全体が共有することにより、施設のクオリティを向上させることを目的に、総和苑学術研究・事例発表会(以下「発表会」)を実施する。(学術研究・事例発表会実施要綱から抜粋)
今年度は4演題。日々支援に奮闘しながら「研究」や「事例をまとめ・考察し支援に活かそう」とする職員さんたちはすごいと思います。今日は当日の様子をご報告します。
当日のタイムスケジュールです。
総務課中山氏が「ホームページリニューアル後の現状報告と今後の展望」と題して発表を行いました。今年の4月から総和苑のホームページが全面リニューアルされました。今一番力をいれているのがこの「施設日記」です。2日に1回は施設の様子を皆さまに公開しています。多くの皆さまに「総和苑の職員さんたち」を、「総和苑でどんなサービスが提供されているのか」を、「総和苑にはどんな方々が来られているのか(ボランティアさんなど)」を知ってほしいという目的でがんばって書き続けています。今後も更新頻度は落とさずに、よりわかりやすく親しみやすい施設日記を書いていきたいと思います。ちなみ総和苑のホームページ訪問者数は「月間1300人」だそうです。たくさんの方々に訪れていただけるようにがんばっていきます。
介護課一般棟からは「口腔体操」についての研究です。総和苑では職員さんたちの発案で食事前に「口腔体操」を取り入れています。毎日毎日実施することで入居者さんたちの日課にもなっていますし、「この体操するとご飯おいしいんだよな」と言ってくれる複数の入居者さんたちがいます。この取り組みを実施することで、入居者さんたちの食事摂取量の増減に効果があるのかを研究し発表を行いました。まだ研究の途中経過ですが・・・第一報です。
介護課認知症専門棟からは「認知症の状態にある方へのかかわり」について事例を発表しました。私たち職員の言葉・表情などは入居者さんたちに大きな影響を与えます。良くも悪くも・・・私たちの言葉や表情などかかわり方で入居者さんたちが「安全と安心」を感じることもできれば、私たちの言葉や表情などのかかわりで入居者さんたちを不安にさせることもあります。プロとして言葉や表情などのかかわりの術を高める重要性について事例を通して学んだことを発表してくれました。学び・気づきを実践に活かしますという宣言がとても誇らしく感じました。
最後は介護課通所リハビリテーションの発表です。施設日記でもお伝えしましたが「新しいデイケア(通所リハビリテーション)を目指す」ために今年から職員さんたち全員で話し合いを重ねてきました。一律画一的に何でも職員が代行するで良いのか、通所リハビリテーションに何が求められているのかを徹底的に真剣に議論し、「変えよう・変わる」という結論に至りました。「環境」を「支援の内容」を変えるにあたり、利用者さんたちに説明を重ねて納得していただくところから。今では「利用者さんたちが主体的に活動する」「利用者さんたちがお互いに助け合う」姿があちらこちらでみられるようになりました。利用者さんたちが活動すればリスクもあるけれど、起こり得る・考えられるリスクには入念に備えていく。職員さんたちは今までよりも「考え、創意工夫する」ことも多くなりましたが、「今が楽しい」って言い前向きに仕事をしてくれています。新しいデイケア(通所リハビリテーション)を目指し、どのように変わっていったのかを発表してくれました。皆様に「どう変わったか」は改めて報告しますのでお楽しみに‼
全演題終了後に投票をおこないました。結果最優秀賞は・・・・・・・・・・
「新しいデイケアを目指す」森明星さんに決まりました‼森さんは今年新卒で入職した職員です。介護課通所リハビリテーションの全職員さんたちにアドバイスをもらいながら見事な発表。森さんの教育担当職員である鈴木かおるさんと毎日毎日発表の構成を「考えては修正」している姿を僕は見ていました。そして何度も練習している姿も。本当にお疲れ様&おめでとうございます。
そして発表された職員のみなさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
今年で2回目となった学術研究・事例発表会。会場の空気も温かく、発表を聞いている職員さんたちからも多くの質問や感想があった2回目でした。来年も12月に開催予定。将来的には一般公開したいと考えています。
介護課長 高橋 秀明